こんにちは、香っちゃって委員会のかねじゅん(@kaocchatte_iin)です。

アロマスプレーやトリートメントオイルを作る際に「●%で希釈してください」とありますが、計算方法が分からないので教えてください。
今回のブログでは上記のようなお悩みを持つ方に、希釈濃度の計算方法と希釈に必要な基材についてご説明します。
この記事を読んで分かること
・希釈濃度の計算方法
・希釈に必要な基材の種類について
・スキンチェック方法
「基材」について
精油は植物の香りを凝縮したものなので、原液を直接肌につけることはできません。
凝縮した原液は肌への刺激が強いため、精油を薄めて使う必要があります。
- 精油を薄めるための材料を「基材」といいます。
- 精油を薄めることを「希釈」といいます。
- 薄めた濃さのことを「希釈濃度」といいます。
基材には様々な種類・特徴があるため、それぞれの特性を理解した上で、使う目的や自分の肌質に合ったものを選ぶようにしてください^^
基材の種類
アルコール(香水を作る時に/その他色々な用途あり)
- 無水エタノール
- ウォッカ など
精油は水に溶けにくい性質を持っていますが、アルコールにはよく溶けます。アロマスプレーや香水、化粧水などを作るときは、アルコールに精油を溶かしてから水を加えると比較的よく混ざります。また、精油がついたボトルやビーカー、ディフューザーの洗浄にも使うことができます☆
水性の基材(化粧水やルームスプレーを作る時に)
- 精製水
- ミネラルウォーター
- 芳香蒸留水 など
純度の高い水を使用します。水道水は日持ちしないため基材には向いていません。
ビーワックス(クリーム・キャンドルを作る時に)
- ミツロウ(蜜蝋)
ミツバチが巣を作る時に分泌するワックスです。60℃で溶ける性質があるので、ホホバオイルなどの植物油と一緒に湯煎して、クリーム作りなどに使われます。またミツロウのみを湯煎して、キャンドル作りなどにも使うことができます。
植物油(トリートメントオイルを作る時に)
- スイートアーモンド油
- ホホバ油
- マカデミアナッツ油
- グレープシード油(ブドウ種子油)
- オリーブ油
- セサミ油(ゴマ油)
- 植物性スクワラン油(オリーブスクワラン)
- 小麦胚芽油(ウィートジャーム)
- 月見草油(イブニングプリムローズ油)
- アボカド油(ワニナシ油)
- ツバキ油
- ココナッツ油
浸出油(インフューズドオイル)
- カレンデュラ油
- セントジョンズワート油
植物油にハーブなどを浸し、成分を浸出させたオイルです。
その他の基材
- クレイ(パックなどに使用)
- 天然塩(バスソルトなどに使用)
- 重曹(入浴剤や洗浄などに使用)
- グリセリン(化粧水などに使用)
希釈濃度の計算方法
精油を基材に希釈して使用する際は、必ず希釈濃度の計算をしてから希釈するようにしてください。
色々な濃度を目にしますが、香っちゃって委員会では、身体への上限を2%、顔など敏感な部位への上限を0.5%、香水を作る際は5%〜10%として計算致します。
- 身体への濃度:0.5%〜2%
- 顔など敏感な部位への濃度:0.5%以下
- 香水を作る際の濃度:5%〜10%
- 精油1滴は0.05ml
(例)基材 50ml を使って 濃度 1% でアロマスプレーを作りたい!
と思ったときの精油の滴数は 【10滴】となります。
(計算方法)(50 × 0.01) ÷ 0.05 = 10
希釈濃度一覧表
濃度\基材の量 | 5ml | 10ml | 20ml | 25ml | 30ml |
---|---|---|---|---|---|
0.5% | 0.5滴 | 1滴 | 2滴 | 2.5滴 | 3滴 |
1% | 1滴 | 2滴 | 4滴 | 5滴 | 6滴 |
2% | 2滴 | 4滴 | 8滴 | 10滴 | 12滴 |
スキンチェック方法
希釈したスプレーやオイルなどを前腕部の内側に適量塗り、24〜48時間放置してください。

かゆみや炎症などの異常が起こらないかどうかを確認してください。
(※アレルギーチェックではありませんのでご注意ください)
もし肌に異常があった場合には、すぐに水で洗い流してください。