こんにちは、香っちゃって委員会のかねじゅん(@kaocchatte_iin)です。

精油(アロマオイル)のブレンドをやってみたいので、そのために必要な知識を教えて欲しいです。
今回のブログでは上記のような方のために、精油のブレンドに必要な情報をご説明します。
この記事を読んで分かること
・ブレンドすることによるメリット
・ブレンドする際のおすすめのタイミングと環境について
・ブレンドに必要なものと手順について
ブレンドするメリット

精油は一種類だけでも色々な作用を期待できますが、複数のオイルをブレンドすることでより多くの作用を期待することができます。
ブレンドすることによるメリットは主に3つあります。
① 香りに深みとコクが出る
香りのブレンドは料理の味付けに似ています。甘さ、酸っぱさ、辛さなどの様々な調味料を使って、全体的にバランスの取れた美味しい料理が出来上がります。
香りもそれと同じで、何種類かのオイルをブレンドすることで香りに深みとコクが出て、多様性がありつつもバランスの取れた絶妙な香りが生まれます。
② 嗜好性が低くなる
ある香りが苦手でも、その香りだけが主張することがなくなるので誰でも受け入れやすく心地よい香りになる傾向があります。
リビングなどの家族が集まるスペースや、誰もが通る玄関などは単体の精油よりも、ブレンドオイルを使うことで誰もが居心地のよい空間になります。
③ 機能性が向上する
それぞれの精油が合わさることで、それぞれの持つ機能性が向上し、様々な悩みに対応しやすくなります。
例えば寝付きが悪いときには、副交感神経を刺激して鎮静させてくれるスイートマジョラムやラベンダーなどを使用しますが、もしストレスで精神的に疲れていることが寝付きが悪い原因だとすると、精神的な疲労に役立つベルガモットや、気持ちを穏やかにして前向きな気持ちにさせてくれるスイートオレンジなどを鎮静作用のあるオイルにプラスすることで、寝付きが良くなったりします。
このように様々なオイルの機能を組み合わせることで、多方面に働きかけることができます。
ブレンドする際のおすすめのタイミングと環境

ブレンドをする際は下記のようなタイミングと環境がおすすめです。
① タイミング:午前中
私たちは生活をしている中で非常に多くの香りを吸い込んでおり、その都度その香りに適応しようとするので嗅覚と脳が疲れてしまい感覚が鈍ってしまいます。感覚が鋭いうちにブレンドすることをおすすめします。
② 環境:リラックス出来る環境
香りは多くの芳香成分の集まりなので、非常に複雑で奥深さがあります。そのためリラックスしつつも集中できる環境で香りと向き合うことが大切です。また換気が出来る環境であることも大切です。
ブレンドに必要なもの

精油以外で必要なものは下記となります。
① ビーカー
② スポイト(ガラス製もしくはプラスチック製)
③ ムエット(試香紙)
④ ブレンドしたオイルを入れる容器
⑤ 無水エタノール
※私は主に下記を使用することが多いです。





ブレンドの手順(5step)

① どのような香りを作りたいか決める
まずはしっかりと香りのテーマや方向性を決めておくことが大切です。
テーマや方向性が決まっていないと香りを作っている最中に迷子になって、いつまでもブレンドが終わらないという現象が起こりやすいため注意が必要です。笑
(もちろん好きな香りをその時の感覚で自由に混ぜることがNGなわけではありませんので、それでもOKです^^)
- 爽やかな香り
- 甘めで癒やされる香り
- 柑橘系とハーブ系の香り など
- 眠れない夜に使う香り
- 集中力や記憶力を向上させて仕事の効率をあげたい時に使う香り
- 大事なスピーチのときに緊張をほぐすために使う香り など
- 和室に合う香り
- モダンな部屋に合う香り
- ナチュラルな部屋に合う香り など
② ブレンドに使用するオイルを決める
香りのバランスを良くしてまとまりやすくするためには、3種類の精油を使用することをおすすめいたします。
1種類目:主役となる香り(メイン)
2種類目:主役を引き立てる香り(サポート役)
3種類目:メインとサポート役をまとめて最終的にバランスを整える香り(調整役)
精油を選ぶ際には、step①で決めたテーマや方向性に合う香りになるように選んでいきますが、選ぶのが難しい場合には1種類目の精油を決めたあとに、その精油と同じ系統(タイプ)の香りを選んでみてください。同じタイプの香りは相性が良いためバランス良くまとまりやすくなります。
香りの系統(タイプ)については下記の記事で紹介しております。
③ 使用する精油の分量を決めてからブレンドする
■ 使用する精油が決まったら、最終的なブレンドオイルの分量を決めておきます。
(例)使用する精油:ラベンダー、ペパーミント、スイートマジョラム
(例)合計分量:10滴
精油には香りの強弱があるため、香りが強いと感じるものは分量を少なめにしたり、同じくらいの香りの強さであれば分量を同じにしたり少し分量を変えてみたり、香りが弱いと感じるものは分量を多めにするなどの調整が必要です。
※もちろんすべて同じ分量でも大丈夫です
(例)分量:ラベンダー(6滴)、ペパーミント(1滴)、スイートマジョラム(3滴)
↑ペパーミントは香りが強いため少なめに、スイートマジョラムはラベンダーより少し香りが強い印象なので、ラベンダーより分量を少なく設定してみました。
■ 分量を決めたらさっそくブレンドしていきます。
スポイトを使ってそれぞれの精油を容器に入れていきます。
その後キャップを締めて容器を約1分間振って精油をなじませていきます。
④ ブレンドした香りをムエットで確認する
ムエット(試香紙)の先端5ミリくらいにブレンドしたオイルをつけて、自分の鼻の下に持っていきながら匂いを嗅ぎます。
※この時鼻につかないようにご注意ください。
長く香りを嗅いでいると嗅覚障害を起こす可能性があるため、嗅ぐ時間は3〜5秒以内を推奨します。
最初に決めたテーマや方向性に合った香りになっているか確認しましょう。
もしテーマや方向性と異なる香りの場合には、精油を加えて調整し仕上げていきます。
⑤ 空間に広げたい場合にはディフューザーを使用して確認する
ムエットを使って嗅いだ時と、空間に広げて嗅いだ時とでは香りの印象が異なるため、インテリアなどの空間で使用したい場合には、ディフューザーなどを使用して香りを広げてください。
その後の流れは④と同じになります。
最後に

ブレンドすることで自分の苦手な香りが弱まったり、変化したりして、嗜好性が低くなり、素敵な香りがうまれることもあります。
ぜひ様々な香りをブレンドして魅力的な香りを生み出すと共に、機能性も高めてセルフケアに役立てて頂ければと思います。